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鳴き徳利 [器]

加齢と共に、だんだんと物欲がなくなりました。
それよりも不測の事態が起こった際に周囲に迷惑を掛けないようにと断捨離に
励みだしたのは、私だけでなく友人も同様です。

そんなある日、テレビ番組で太田和彦さんが「これいいね、これ欲しい!」と
絶賛している物がありました。
それは、とある骨董品店に並んでいた趣のある徳利。
粋な色使いだけでなく、注ぎ口の横にちょこんと鎮座するのは小鳥を模したもの。

初めて見た酒器は、「鳴き徳利」もしくは「うぐいす徳利」と呼ばれるもので、
内部が特殊な構造となっており、お酒をそっと注ぐと「ピー、ピィヨー」と小鳥の
鳴き声のような音が優しく響きます。

杯を重ねる度に聞こえる囀りに太田和彦さんもニッコリ。
観ていた私も、思わず「これ欲しい・・・」と呟いていました。

「鳴き徳利」は、江戸時代に人気を博した酒器との事で、検索すると骨董品店
だけでなく、日本酒メーカーでも販売していたので早速ひとつ取り寄せてみました。

naki_tokuri.jpg

梅の木が描かれた徳利には愛らしい小鳥の姿。^^
早速その晩、日本酒をお燗して猪口に注ぐと「ピィヨ~」と愛らしい鳴き声を奏で
鳥好きの私の目尻は下がりっぱなしです。

あまりにも愛らしいので、注ぎ口に鎮座する小鳥を「梅ちゃん」と命名。
日々の晩酌に欠かせない酒器となりました。

内部が洗い難いので、100円ショップで試験管用のタワシのような物を購入して
洗浄対策もバッチリ。

外食よりも家で呑むことが益々増えてきた昨今、鳴き徳利で晩酌ライフが更に
楽しくなりました。
たかが器ではありますが、されど器です。

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