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手指の老化現象 [ひとりごと]

長年のPC生活と、趣味の探鳥で一眼レフ(今はミラーレス一眼)を持つ
ようになってから十数年、親指の付け根に痛みを覚えるようになりました。

これはぼちぼち整形外科で本格的に見て貰わねばと先日重い腰を上げて
受診すると、母子CM関節症と診断されました。

洗濯ばさみを摘まんだり、文字を書いたり、瓶の蓋を開けたり、ボタンを
留めたりする際の痛みは、親指の付け根にあるCM関節の軟骨が加齢や
使い過ぎで擦り減ったことが原因で生じていたようです。

私の場合は母もバネ指で手術をしているので、遺伝的な要素もあるの
かもしれません。また、手指の痛みは主に閉経後の女性に発症が多いこと
から、女性ホルモン減少も関係しているという説もあるようです。

同い年の友人は、へバーデン結節を発症しており、やはり長年PCによる手指の
酷使が原因らしいと話していました。

手指は一般的な家事でも長年続行すれば十分酷使していると言えますし、
PCとスマホでタイピングやタッチは必須な時代、経年劣化として何らかの
症状が現れるのは、当然のことなのかもしれません。

最近は人生100年時代などという言葉もありますが、やはり人間は五十路前後に
なれば、老化の症状が少しずつ出始めるのだなぁ・・・と痛感です。

私が生まれた頃、日本人の平均寿命は70歳前後でした。
50年後の今は、女性は87歳、男性は81歳と飛躍的な伸び率です。

ただ、医療の発展で寿命が延びたとしても、生物である人間の経年劣化の
スピードを変えることは難しく、むしろ今はPCやスマホでの目や手指の酷使、
糖分や油分の摂取過多、運動不足による足腰の退化等、以前とは異なる
形で老化のスピードは加速しているような気がします。

身体は衰え、痛みや不快感は増えていくのに、寿命だけは延びていく・・・
自身の親指の付け根の痛みは、現代日本が抱える問題そのものなのかも
しれません。

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好きな香り [ひとりごと]

先日、髪に優しいトリートメントを探していると行きつけの美容院で話すと、
其方でイチオシの商品を紹介頂きました。

質感や香りを実際に試してみてはと、その日のシャンプー後に塗布して
頂くと、確かにしっとりツヤツヤな仕上がりで上質なものだと実感できますが
いかんせん香りが好みではなく、残念ながらこれは厳しいとお断りしました。

その匂いとは、その昔、母の鏡台で嗅いだことのあるような、やや重厚で
年代物の化粧品の香りで、気温・湿度が上昇する季節には相応しくなく、
ともするとストレスにもなりそうな風情・・・。

随分前の若い頃、私は香水が大好きでした。
カボティーヌ、トレゾワ、夏はエスカーダの香水とあれこれ試して行くうちに
行きついたのがマサキマツシマ。

ミンティやマットショコラといったナチュラルな香りに魅せられるようになり
ましたが、いつの頃からか店頭で購入できなくなり、その頃から香水への興味も
薄れ、現在に至ります。

不思議なものであれだけ香水好きだったのに、加齢と共に強過ぎる香り、特に
甘い香りは苦手となり、ローズマリーやラベンダー、樹液や柑橘系の仄かな
香りを好むようになりました。

また、化粧水や乳液等日々使う化粧品は、香りが邪魔に感じるようになり、
無香料のものを選ぶようになっています。

そうなると更に匂いに敏感になり、トリートメントひとつとっても、使用後の
香りが気になってしまい、好みではない匂いの商品はどんなに質感が良くても
選択肢から外れるという結果になりました。

好きな香りの変遷は、それだけ長く生きてきたという証でもあります。
中高年になると土いじりをする人が増えるように、好む香りがナチュラルな
ものになるのも、自然なことなのかもしれませんね。

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